世界で注目の植物由来肉とローカライズの重要性

地球温暖化や健康志向の高まりから、ベジタリアン食を選ぶ人が増えています。 LOUISA COFFEEなどの有名コーヒーショップやマクドナルドでも大豆やエンドウ豆を使った植物由来の肉を使った商品を提供し始めました。 欧米で人気のBeyond MeatやImpossible Foodsでは、欧米の食文化に合わせて、見た目、食感、味、風味を牛肉に似せた本物と遜色ないハンバーグとして販売しています。 一方で、アジアでは豚肉や鶏肉の方がよく食べられており、2018年の台湾養豚統計マニュアルによると、台湾で最も消費されている肉は豚肉、1人当たり年間平均36.5kg、次いで鶏肉の平均34.26kg、3位の牛肉は5.88kgと牛肉の消費量は少なく、消費者が植物由来の牛肉に切り替えたとしても、さほど市場拡大が見込めず、植物由来肉のアジア市場拡大のためには、ローカル・イノベーションが鍵となります。 アメリカでは豚肉と言えばハムやベーコンに使われるのが一般的ですが、台湾を含むアジアでは水餃子、餃子、小籠包等の豚ひき肉を使った料理のバリエーションが豊富 で、OminiPorkの新豚肉(ひき肉型の植物由来肉)は、そういったアジア市場のニーズ、食文化、味覚に答えるために開発されました。 また、2020年食品産業年鑑では今後、消費者の生活に深く入り込むことが期待される商品としても挙げられています。 (香港企業のGreen MondayはBeyond Meatのアジア代理店でありながら、OmniPorkの運営会社でもあります。) また、Beyond Meatの20フィートコンテナに対し、新豚肉(ひき肉型の植物由来肉)は毎月40フィートコンテナで仕入れられており、カルフールやJASONSスーパーの野菜肉販売ランキングでも1位を獲得しています。 というのは、いわゆる加熱するだけで食べられる調理済の加工品は販促の面でケータリング業界に参入することが難しく、毎日の料理として「食材」の役割となれるひき肉型の植物肉はプロモーションにおいてもより有利となるからです。 市場に出回っている植物由来肉の大半は欧米型ですが、アジア市場の発展やの進化に伴い、今後はよりローカライズされた多様な植物由来肉製品が登場することでしょう。

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