台湾4大ドラックストア比較


台湾で店舗数が多いドラッグストア、トップ3と言えば屈臣氏(Watsons/ワトソンズ)、康是美(Cosmed・コスメド)、寶雅(POYA)で合計200店舗ほどです。この中でPOYAは最も店舗が少ないですが、SNSでいいねをすると福袋プレゼントやアプリを使用したサンプル提供キャンペーン等で人気が高まっています。

さらに店舗数の少ないドラックストア、小三美日は人気キャラクターとのコラボLINEスタンプやFacebookで工夫を凝らした商品紹介、様々なライフスタイルに密着したSNSマーケティング方式は消費者から注目を浴びています。
これは店舗は少なくてもネット上を話題を呼べるだけの十分なマーケティング力があることを示しています。

ワトソンズ、コスメド、POYA、小三美日の4大ドラックストアの商品カテゴリーを分析すると扱っている商品は大きく5種類、化粧品、ケア用品、日用品、健康食品、一般食品に分けられます。
主要トップ3ドラックストアの商品カテゴリも化粧品やケア用品が中心で、全体の60~70%を占めています。
小三美日は、日用品に続いてスキンケア用品に重点を置き、主に生活雑貨用品に傾倒しています。

どのドラックストアでも主要商品は美容商品なので、化粧品やケア商品も消費者のニーズに合わせたきめ細かな管理が必要となります。
併せてドラックストアで日用品を購入希望する消費者が増えているため、見過ごしできないカテゴリーとなっています。

マーケティング分析によると4大ドラックストアには各々の特色があり
小三美日が取り扱う商品で最も多いのは日用品で、次いでヘアケア商品、食品となっています。 これは、小三美日のFacebookファンが商品紹介に熱心なためで、マスク用アロマシール、ウェットティッシュ、生理用品、洗濯用ジェルボールなどがよくシェアされています。
また、商品紹介の中には、防水接着剤やポップコーンマシーンといったユニークな商品も積極的にシェアされています。

POYAは量販店で他のドラックストアより店舗面積が広く商品数も多いため
他の化粧品ブランドや量販店と比較されることが多く、オンライン上にはワンストップショッピングエリアがあるため、消費者は気づかないうちに長く滞在し、たくさんの商品を買ってしまいます。

もちろんワトソンとコスメドにも特徴があり、ワトソンズはポイントキャンペーン、土曜日の割引や会員キャンペーン等、会員管理に力を入れており、顧客の定着力が高く、また、ポイント収集活動も評判が良いため、人気キャラクターとコラボした商品はコレクターを熱狂させます。

統一グループでもあるコスメドは統一グループの他のブランドと一緒に特典キャンペーンをすることが多く「統一」というキーワードや統一のポイントアプリ「openpoint」を採用しています。
さらにマーケティングの一環として「醫美節(医療化粧品フェスティバル)」立ち上げ、ドクターズコスメ商品をターゲットに、特別価格で提供し、フェスティバル期間中、消費者に購入しやすいきっかけを演出しました。

台湾の4大ドラックストアを分析するとそれぞれ差別化したマーケティング戦略を持っており、商品カテゴリーが似ていても、それぞれ異なるターゲット層にアピールする特徴があることがわかりました。

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