贈答品マーケティング① 台湾の贈答品マーケットとは

競争が激化する贈答品市場において、商品やブランドはどのようにマーケティングを計画すれば、他社と差別化し、ブランドの認知度を高めることができるのでしょうか。

贈答品マーケティングで重要なのは、ターゲットを的確に絞り込むことです。
台湾の伝統的な社会・文化では、贈り物は人と人をつなぐ重要な役割を担っていて、ターゲットや目的等に応じ、主に4種類のギフトが選ばれています。


1.三大節句(旧正月、端午節、中秋節)
久しぶりに会う家族や友人へ、企業では日頃の感謝を込めて従業員にギフトセットを贈ることがあります。
また、企業ではこの時期に仕事上の重要な取引先へギフトセットを贈ることもあります。
一般的にギフトセットを選ぶ際、相手に負担を感じさせないように、さほど高価でなく内容が3~4種類ほどの商品を選びます。

2.ビジネスギフト
重要なビジネスパートナーとの相互関係をさらに最適化し、ポジティブな印象を与えるためのもので、相手の重要性を表現するために、単価が高いものや、洗練されたギフトボックスを選ぶことが一般的です。

3.旅行のお土産
旅行の際、家族や友人、職場の同僚等へちょっとしたお土産を送ることは、良い旅の経験や思い出を語り合う対人交流の場でもあります。 土地の特産物、その土地で生産された農産物、その土地で有名なお店の商品が選ばれることが多いようです。

4.人生のイベント
結婚、出産、年長者のお祝い等の重要なイベントにギフトボックスを送りを友人や家族と人生の喜びを分かち合うのが中華社会の大切な習慣です。
必ずしもギフトボックスを送る必要はありませんが、台湾の贈り物文化の重要な一端を担っています。


ギフトボックスを選ぶ際に最も基本的に考慮すべきことは
・年齢や好み、趣味に合っているか
・実用性があるか
・持ち運びに便利か
・規格外過ぎない価格であるか

こちらの客観的な基準に加え、ギフトの価値を高め、消費者にアピールするための心理的な作戦3点は以下の通り

A.地域の味を取り入れる
海外旅行のお土産の場合、その土地の郷土の名産品や地域の文化、歴史や伝説などと組み合わせて、ギフトにストーリー性を持たせ、消費者が友人や親戚に祝福の言葉を贈るときに「ストーリー」を持たせることができれば、購買意欲を大きく高めることができます。

B.パッケージは大事
あらゆる研究により、人間は視覚に大きく左右されることが明らかになっています。市場に出回る商品のクオリティーがだんだん高まっているため消費者は製品の内容と品質にあまり明白な違いを感じることはできません。
パッケージデザインが美しく目を引くかどうかは、消費者の購買意欲を掻き立てるに十分なポイントになります。

C.社会的責任を果たす
消費者は、商品やブランドの理念にお金を払うのでしょうか。
答えは「イエス」です。

マーケティングでは「消費者の心に訴えるかどうか」が重要になります。
消費者は、ある2つの製品の品質やデザインが似ている場合、差別化された製品やサービスに対して進んでお金を払う傾向があります。
他の商品にはない機能やサービスを提供し、強いブランドイメージを与えることでビジネスの差別化を生み出す機会となるでしょう。


話題のトピックが商品やブランドイメージと合致するのであれば、イベント等をタイムリーに行うなど、両者を組み合わせ、消費者が社会的責任への取り組みを感じ、感情的共鳴を引き起こし、ブランド価値をさらに認識できるようにすることが望ましいです。

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