清涼飲料・健康ドリンクの台湾市場調査レポート

過去に上記テーマで作成した調査レポートをざっくりまとめてみました。現地販売価格や売場などの数値が入った
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・調査対象
台北市内の主要なドラッグストア、SM及び日系CVS、健康食品を主に取り扱う有機ストアにおいて販売されている健康維持・回復等を目的とした清涼飲料、エネルギードリンクを調査した。「全聯」、「頂好」、「JASONS」、「city’ super」、「Breeze Super」の計5カ所のスーパーを対象に、日系CVSは7-11と全家(ファミリーマート)の2社、ドラッグストアは「屈臣氏」、「康是美」、「寶雅」、「日薬本舗」、「Tomod’s」の5社、有機食品店は「聖得科斯」を対象とした。

・現地商品
健康食品、疲労回復が期待できるサプリや飲料について、台湾では新陳代謝促進し疲労回復や集中力を向上させるもの、それに美顔美容の要素を足したもの、及びカフェイン等を配合したスタミナドリンク等様々な疲労回復をアピールした商品を頻繁に目にする。

・表現方法
瞬時に疲労回復の効果が得られるものの健康とはあまり縁のないスタミナドリンクは「提神飲料」と呼ばれ、CVSや現地SM等で多種販売されている。提神とは「元気を回復させる、眠気を覚ます」という意味であり、食品の安全等を気にしない或いは健康志向ではない人達、体力を消耗する職業の人達、受験生等が提神飲料を購入するイメージがある。

・代表商品
健康を気にしつつ、且つ疲労回復や集中力向上を期待する人達が購入する商品の代表格として台湾では「鶏精」が挙げられる。鶏精は男女問わずお年寄りから学生まで幅広い年齢の購入層を持つうえ継続的に飲むものである為、CVSからSM, ドラッグストア、有機食品店まで様々な場所で多数のメーカーの商品が販売されている。鶏精は濃縮されたチキンエキスで天然のBCAAを豊富に含む事から脳や神経の疲労感軽減などが期待できると言われており、脂肪を除去し糖質も含まれていない事が多い為健康志向の人達に人気がある。また、プレーンなものから、高麗人参や枸杞(クコ)が入ったもの、バラのエキスや漢方の四物(地黄(ジオウ)、 薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)が入ったもの等様々な種類の鶏精がある。

体力が落ちている時に免疫力を高め疲労回復する民間薬或いは健康食品として霊芝が台湾では比較的人気があり、霊芝のエキスが入った商品においてもSMやCVS,ドラッグストア、有機食品店で販売されている。

・スポーツドリンク/機能ドリンク
運動する人たちにおいて、日本では運動時或いは運動前に飲む事で体脂肪を落としたり疲れにくくなるといった効果が得られる成分を配合した多目的の運動飲料も比較的人気があり、台湾でも同様の効能を持つ「ゼリー飲料」をCVS等で目にするが、多目的の運動飲料においては台湾のSM, ドラッグストア、有機食品店舗では何れも目にすることがなかった。台湾で運動する人達には水分補給や栄養補給が主な目的の電解水であるポカリスエットや台湾産の「舒跑」「FIN」等が人気があると言えるだろう。運動する習慣があり、且つ疲労回復を求める人達は「提神飲料」を購入するか、運動系ゼリー飲料、または筋力アップをサポートするプロテインの商品にも疲労回復作用が期待できるBCAAが含まれている事が多い事からプロテインを多目的で購入する人達も存在すると思われる。

台湾で販売している疲労回復が期待できる飲料やエネルギードリンク或いはエキスについての詳細はリストにまとめておりますのでお問い合わせいただければ無料で配布いたします。>>調査レポート詳細はコチラ
何れも台湾では即効性が重要視される傾向にあり、また年齢層が低ければ低いほど購入する商品の価格も下がる事からCVSでは手軽に安価に手に入り、即効性が期待できる「提神飲料」も多種販売されていた。

・Jetroレポート
JETROの2018年3月「日本食品消費動向調査 台湾」
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2018/02/6af0b9fcac9be98a.html )のレポートによると、台湾では高齢化の進展と高い肥満率を受け、食品に対する安全志向や健康に配慮した商品やメニューに対する関心が高まっており、沖縄のゴーヤパークのゴーヤ茶を使用した「分解茶」という名のCVS等で人気あるお茶が例に挙げられている。健康食品においては有機食品店舗やドラッグストア等で様々な商品が販売されているが、台湾の有機食品店舗では健康増進し代謝が良くなることから美容に繋がるとされている「酵素」の商品も売られている事が多く、その他には、鶏精、霊芝等も販売されていた。

台湾のメジャーなドラッグストアである「屈臣氏」、「康是美」においては豊富な種類の雞精、霊芝のエキス、漢方の四物エキス等がメインで販売されており、台北を中心に日本産の医薬品や雑貨、食品を中心に扱う「日薬本舗」では日本産のリポビタンD,運動ゼリー飲料も販売されている。Tomod’sでは靈芝や養命酒が販売されており、寶雅においては水分栄養補給の為の飲料以外はあまり見つからなかった。

・オフライン販路
中流層向けのSM「全聯」「頂好」においてはポカリスエットや「舒跑」「FIN」等の運動飲料の他には雞精、霊芝のエキス、漢方の四物エキスが多種販売されていた。また、百貨店やショッピングモールに入っている富裕層向けSMの「JASONS」、「city’ super」、及び「Breeze Super」においても同様の結果であった。
CVSの「7-11」と「全家」においては、雞精、霊芝のエキス、漢方の四物エキスや、ポカリスエットや舒跑、FINといった運動飲料の他にも、蠻牛、Redbull, Monster等多くの「提神飲料」が販売されている。日本の食品においては富裕層向けSMの「JASONS」、「city’ super」、及び「Breeze Super」にて特に品揃えが良く様々な日本産の食品が販売されているが、何れも天然、健康、回復を同時にアピールした健康商品は今回見つからなかった。

・日本商材のオフライン展開状況
また、「運動時のスタミナ、持久力、及び体脂肪を燃やすサポートする」といった多目的の運動飲料である日本産のVAAMやAmino Vitalをネットショップ上では見かけたものの、実際に店舗で販売されているのを見かけなかった。この事から、台湾でスポーツをする人達は水分補給や栄養補給が主な目的の電解水、或いはプロテイン等を購入しており多目的の運動飲料は台湾ではまだ浸透していない事が伺える。

・PRポイント考察
前述にある台湾の人気商品に使用されているキーワードは「福気」「養気」「養顔」「提神」「健康」「無添加」であるが、これに加えて「天然素材のみ使用」「日本で○○〇」等といったフレーズを加える事で付加価値が加わり注目を集めやすくなると思われる。

・輸入時注意事項
CCC Code及び税率を関務局(関税局)に電話で問い合わせたところ、濃縮された清涼飲料水のCCC Codeは2106909920-3、品名は「其他未列名食物調製品」であり、日本から台湾へ輸入する際の関税は30%である。これらの規制に関しては「食品及相關產品輸入查檢辦法」に従い、衛生福利部食品藥物管理署にて輸入検査の申請が必要である。また、中国大陸産のものについては条件付きで輸入が可能となり、「大陸物品有准許輸入項目、輸入管理法規表」の規定に基づき申請などが必要となる。

台湾ではすべての食品において、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品は輸入できない。通関時に産地証明が必要(書類には産地情報として都道府県の明記が必要)になり、また商品パッケージに中国語ラベルを貼る必要がある。台湾で販売する全ての食品は、「食品安全衛生管理法」で定められた食品衛生・安全性および品質基準に合致しなければならない。「食品安全衛生管理法」では、リスク管理、食品衛生統制、食品ラベル表示と広告、食品輸入統制、食品テスト、食品試験と統制といった複数の視点から、食品の安全や衛生管理に関して規定している。
食品安全衛生管理法の詳細について
https://consumer.fda.gov.tw/Law/Detail.aspx?nodeID=518&lawid=292
の内容をご覧いただきたい。食品添加物を使用する場合の使用範囲及び許容限度、規格基準詳細については全国法規資料庫にて閲覧が可能。
http://law.moj.gov.tw/LawClass/LawContent.aspx?PCODE=L0040084 ご参照)