人気ECサイトmomoを運営する富邦媒體が共有する2022年ネットショッピング消費傾向、8トピックを紹介します。
① work from homeの定番化
コロナ流行後もwork from homeの流れは続いており、高機能ノートパソコンを購入する人が増えました。
またリモートオフィス、コワーキングスペースなどでの作業という新しいワーキングスタイルが引き続きノートパソコンと周辺機器の継続的な売れ行きを牽引しました。
今後もビジネス用ノートパソコン、高性能EVOモデル、高速レスポンス、長時間バッテリーなどの優れた性能を持つ商品がが主流になると思われます
② ヘルスケアのネット通販が日常化
2022年、momoのヘルスケア部門では新陳代謝を促し、健康的なサイクルを維持する「フィッシュオイル」が最も注目され、年間売上成長率は150%を超えました。
家庭内での健康管理に役立つチキンエッセンス(雞清)も2ケタ成長を続け、
特に会社員や学生を中心に、「健康」をキーワードとした疲労回復チキンエッセンスが上位となりました。
高齢化社会に突入した台湾では、「養生する/健康を保つ」が熟年層の重要な購買ポイントになっています。
③ 国内外での娯楽ビジネスの返り咲き
コロナウィルスに関する規制が緩和されるにつれ、国内外のエンターテインメントに関するビジネスが増加しました。
momo の消費観察によると、2022 年後半、台湾国内でコロナウィルスが安定してきたこと、夏休みが始まり需要が高まったこと、
そして、10月以降国境が開放されたことで国内外の旅行、宿泊施設、グルメチケットの購入が急増、気温が下がると温泉宿泊や温泉チケットが人気となりました。
また、それに合わせてスーツケース、ダッフルバック、ダイヤル錠、ネックピローなどの旅行必需品も人気となりました。
④ 台湾政府「綠色消費(グリーンコンシューマー)」の推進開始
二酸化炭素排出量ゼロという国際的な流れに合わせて、台湾政府はグリーンコンシューマーを推進し始めました。
白物家電を省エネ家電に買い替える傾向は続いており、momoでは冷蔵庫とエアコンの売上高は二ケタ台に達しました。
2023年には政府による家電買い替え補助金がスタートするため、さらなる購入の波が押し寄せることが予想されています。
2022年は政府の使い捨てプラスチックカップの使用制限と、マイタンブラー持参による割引により個人のマイタンブラー準備がグリーンコンシューマーの主役となりました。
momoでの売上は毎年40%以上伸びていて、自然や環境への配慮を謳った商品も多く、消費者にとっての優先順位が上がってきています。
関連記事:2022年12月1日より使い捨てプラスチックカップでの提供禁止(台湾全域)
https://shipeee.com/blogs/blog/12%E6%9C%881%E6%97%A5%E3%82%88%E3%82%8A%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%8F%90%E4%BE%9B%E7%A6%81%E6%AD%A2
⑤ 美容の新常識 CP値の高い「美容医療商品」
美容医療の概念の浸透と日常化により、CP値の高い「美容医療商品」が2022年に話題となり、momo美容医療商品部門で二ケタ売上成長を遂げました。
2022年の美容のキーワードは「美白」と「アンチエイジング」で、
momoオンライン限定販売「First Aid Beauty」オートミールが配合された人気の保湿クリームは1日で最大4,500本も売れ、年間3ケタもの成長を記録しました。
⑥ 日用品の消費は増加傾向 機能革新突破が売れ筋ポイント
洗濯用洗剤の機能は洗浄はもちろんのこと、抗菌・防カビ・消臭などのディープクレンジングを重視した「複合機能型」の新製品が発売され、momo洗剤部門の売上を2ケタに伸ばしました。
また、睡眠時の安心を提供する「ショーツ型生理用品」も好評で、3ケタの売上伸びを示しました。
⑦ 「エンターテインメント風」スナック&スウィーツ
2022年のトレンドとなったのはブランドの垣根を超えたコラボ商品、人気キャラとのコラボ期間限定商品、また、台湾人にとってなじみの昔ながらのスナックやドリンク型のEazy Cardも話題となりました。
⑧ スポーツウェアがファッションに
数多く開催されるスポーツイベントや4年に一度開催されるサッカーワールドカップ熱とあいまって、スポーツウェアが注目されるようになり2022年後半にはmomoスポーツウェア部門の売上が40%を超え、スポーツシューズは70%の伸びを記録しました。
何にでも合わせられる、定番というファッションの鉄則に加えて、奇抜な新色も購買欲を刺激させています。
2022年消費傾向のテーマは「コロナ後のビジネスチャンス」。
リモートオフィス、ネットショッピング、健康管理に大きな消費力が発揮され、コロナ流行がひと段落してきたことで国内外の娯楽ビジネスが復活してきました。
また、環境保護への意識の高まり、政府の支援も重なったことでグリーンコンシューマーがトレンドとなってきています。
さらに日用品の機能向上、エンターテインメントをテーマにしたスナックの人気で消費のグレードアップの傾向が見られました。
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