フルーツ王国台湾における日本の果物の可能性

まずは状況把握から、ということで台湾で一年にどれくらいのフルーツを輸入しているのかからレポートしていきます。台湾が海外から調達する果物の輸入額は年間200億台湾ドル(約800億円)になっています。
2012年から2019年までの輸入データを見ると、年間平均約30万トンの生鮮果物を輸入しています。ドライフルーツ、冷凍フルーツ、惣菜、缶詰、ジュースなどを加えると、40万トンを超えます。
以下輸入量上位8品目となっています。

1位 リンゴ
2位 キウイ
3位 ブドウ
4位 オレンジ
5位 桃
6位 梨
7位 さくらんぼ(主にアメリカンチェリー)
8位 ドリアン

グラフに記載のとおり、ダントツのトップがリンゴです。2位との差が圧倒的です。リンゴは台湾における輸入フルーツの王者です。2019年はりんごだけで15.9万トンが輸入され、フルーツ輸入量の50%も占めます。
そうです、台湾の方はリンゴが超超超好きなのです。
一人当たりで年間6.7キログラムのリンゴを食べている計算になります。長年台湾でフルーツ店を営むご主人からリンゴ人気の理由を伺いました。彼曰く、リンゴはひと昔前までは高級フルーツとされており、病気の際にしか食べることができなかったとのこと。また、「1日1個リンゴを食べるだけで医者を遠ざける」と言われているほど栄養価が高いと昔から認識されているのが大きな要因だとお話ししてくださいました。

最近ではいろんなスーパーで日本のリンゴを見かけるようになりましが、まだまだりんごの輸入量を伸ばすチャンスはありそうですね。フルーツ消費量も高い台湾だからこそ、リンゴ以外の商材も伸びしろがありそうです。私見ですが、昨年はシャインマスカットがどの百貨店でも並んでいたように思います。TOP8を参考にしながらその他のフルーツも輸入していきたいと思います。

 

 

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