フードロス 台湾の取り組みとは

2018年環保署(環境保護庁)の統計によると、台湾全土で年間59万トン以上の生ごみがリサイクルされ、また、2018年の「総合食料自給率」は34.6%、そのうち約3分の1の野菜や果物は、規格に満たないため出荷できず、さらに輸送中に痛んだり傷を受けた野菜や果物は市場に並ぶことなく廃棄されています。
台湾の食料廃棄物問題はアジアでもトップランクで埋め立てられた廃棄食材も二酸化炭素とメタンガスを発生させてしまい、環境へも悪影響を与えてしまっています。

台湾には、食糧廃棄問題や食べ残しに取り組むと同時に、他の社会問題にもつなげようと行動している団体がたくさんあります。

ホームレスや貧困問題に焦点を当てた組織「人生百味」が始めた「石頭湯計畫/ストーンスーププロジェクト」では、見た目が悪く市場には出せない、本来ならば廃棄されてしまう野菜や果物を調理し提供するプロジェクトを展開しています。
ボランティアスタッフは台北駅でホームレスの人たちにこのような食材で調理された料理を配り、おしゃべりをしたりします。
石頭湯計畫のコンセプトは、「食材」を大切にすることは、この社会のみんなを大切にすることです。

台中にある「明日餐桌」は、市場に並ばない見た目の悪い野菜や果物を調理し、お客さんが自由に値段をつけることができるという「剩食餐廳/残り物レストラン」から始まり、今ではオンラインのフードシェアリング・プラットフォームや廃棄食材をプレゼントとして送るコースを開発、また、リサイクルされた廃棄物や中古品を使用して古い家を改修する、伝統市場へ買い物へ行きプラスチックごみを減らす等のワークショップを開催し、フードロス問題から他の環境問題解決にも取り組んでいます。

台北に2実店舗運営、蝦皮(shopeee)内にも出店しているUnpackagedでは、
包装されていないものや小分けにされた食材(米、パスタ、乾物、調味料)や洗剤、食用油等を小分けで購入することができます。
もし容器を忘れてしまっても大丈夫なように再利用可能な不織布バッグやガラス瓶を販売し、使い捨てやゴミと包装材を減らす習慣を提案しています。

2018年から環保署(環境保護庁)は「惜食推廣種子店家/フードプロモーション」キャンペーンを推進し、レストラン、食品卸売店、パン屋、食品小売店やケータリング関連企業に、食材を意識した次の10行動を提案し、
「率先する、選択する、(食べきれなかった食材を)持ち帰る、(残さないよう)もう一口食べる、完食する、地球を愛する、地元で食べる、食材を大切する、食材をシェアする、この行動をみんなに知らせる。」
この中の3つを達成すると惜食推廣種子店家への加盟申請ができます。。
現在までに圓山大飯店、西湖渡假村、雲品溫泉酒店などの有名ホテルを含む200店以上が参加しています。

人生百味https://doyouaflavor.tw/
2014年より都市の貧困、ホームレス、露天商、リサイクル問題などに着目し、人と課題をつなぐ様々なコミュニティプロジェクトに取り組んでいる。

明日餐桌(七喜廚房)https://zh-tw.facebook.com/7upkitchen/
2016年設立、地域の環境問題解決を推進する。
人も野菜果物の同じく余り物はないをコンセプトに、廃棄食材0に取り組んでいる。

Unpackaged
https://www.facebook.com/unpackaged.tw/
2017年設立。消費者に「my容器を持参して、買える分だけを買う」ことを推奨しています。

惜食推廣種子店参加店一覧
https://eeis.epa.gov.tw/_updata/information/file/17bec1d584c648feb7aded30026f522c.pdf

 

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