2021年台湾での個人消費はコロナウィルスの影響で2年連続のマイナスとなりましたが、中南部のデパートでは海外ブランド品の売上が好調で、特に新光三越台中中港店、台中大遠百、新光三越台南新天地は台湾の100億店舗として、SOGO復興商店と台北101を抜いて売上高1~3位となりました。
中でも新光三越台中中港店は、11年連続で台湾百貨店のNO.1に君臨し、年間売上高は214億台湾ドル、前年比は4%近くも増加しています。 また、台中新光三越のカード会員データによると、台中市の人口280万人のうち新光三越の会員は16%、16歳未満を除くと19%。
台中の成人10人に2人が新光三越の会員ということになります。 新光三越台中中港店が支持される理由はたくさんありますが、いくつか紹介すると…
・立地 商業ビル、オフィスビル、高級住宅地の近くに位置し、比較的お金に余裕のあるお客さんにとって便利なショッピングスポットになっている。
また、台湾中部の苗栗、台中、彰化、南投、雲林の5県のうち、デパートがあるのは台中のみ。さらに高速道路が近くにあり、1200台もの駐車スペースがあるため台中近隣からの消費者が集まる。
・店舗サイズ 人が混み過ぎず、広すぎず、ちょうどいいサイズで快適に買い物ができる。 消費者の期待する人気ブランドはもちろん、他の人が持っていないブランドも揃っていて、特にメンズブランドは品ぞろえが豊富である。
台湾中部での海外ブランド品の強さは、新光三越台中中港店に顕著に表れており2021年には前年の140億台湾ドルから大幅に更新し168億台湾ドルを記録しました。
新興三越の副総理兼台中店店長である謝英明は800以上のカウンターのうち、300近くがking of counter(台湾で一番売れているブランド)で、特にイギリスの人気香水ブランド、Jo Maloneは台中に進出した後5年間、毎年1億台湾ドル以上の売上を上げている。
台中中港店の総売上高のうち、化粧品フロアだけで70億台湾ドル近くの売上を計上。 中部の消費者はファッションに対する感受性が高く、台北の信義区(台湾における流行発信地)と変わらないとも報告しました。
今後の台湾中部の展開を予測すると三井アウトレットパーク台中港が第二期を迎えること、2023年開業予定の三井ショッピングパークららぽーと台中(仮称)が参入することで、中部の市場が拡大し百貨店、小売業界では消費者の購買意欲が高まると予想されています。
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