台湾における日本酒の趨勢

日本酒の輸出量は、日本料理が海外で普及してきたことに伴い増加傾向にあります。2019年の輸出量は約2500万ℓにまで上昇しました。同年の日本酒の輸出先は69カ国となり止まるところを知りません。その中でも上位5カ国は米国,中華人民共和国,韓国,台湾,香港となっております。上位5カ国だけで総輸出量の約70~80%を占めると言われています。1ℓあたりの国別の平均単価は香港:2,047円、米国:1,047円、中国:972円であるのに対し、台湾:605円、韓国:467円と3カ国と比べると比較的安価なお酒を好む傾向にあることがわかります。

台湾だけの実績では、1ℓあたりの平均価格は2016年が444円、2017年が478円、2018年が604円、2019年が605円、2020年が629円となっています。
輸出量に関しては、2018年と2019年の比較において、輸出量は0.4%と微増、2019年と2020年の比較においても1.2%しか増加しませんでした。ではなぜ購入単価が上昇しているのか?
その理由は非常に単純で、2019年8月に日本酒(正しくは、穀類釀造酒的進口關稅)の輸入関税が40%から20%に引き下げられたことによるものです。
数値を見る限り、全体量の増加はそこまで期待できないことがわかります。如何に台湾の消費者に商品のブランド価値を提供できるかが、台湾進出を検討される酒造メーカー各社のポイントになることがわかります。