以前、台湾の生卵について書きました。
過去記事:台湾の生卵
今回は台湾の一番南、屏東にある山水畜產開發股份有限公司(大武山牧場)https://www.agribiz.tw/commend1_storypage.php?type=1&commend_id=294
について記載します。
山水畜產は鶏を飼育して産卵するだけでなく、独自のブランドを立ち上げ、
雛や鶏の飼育、飼育、産卵、集卵、洗浄、包装、輸送や販売までの品質管理技術を導入、From farm to tableを採用したことで評判を確立し業界参入に成功し、
現在はすき家、上引水産、丸亀製麺、マクドナルドやモスバーガー、大手コンビニやスーパーに卵を卸しています。
養鶏場ではモーツアルトが流れる完全密閉型のケージでは、温度と湿度が自動調整され鶏がストレスなくリラックスして産卵できるように設計されています。獣医や畜産を学んだスタッフを雇用、海外の繁殖専門家の手を借り、マニュアルを作成。これにより産卵率が95%も上昇しました。
1時間に卵60,000個を洗浄可能な全自動卵洗浄機を導入し、不備のある卵を検出、消毒や洗浄、ブラッシング、ひび音チェック、殺菌、血卵の検出など工程を人の手を介することなく行い、高い衛生基準を満たしています。
また、クラウドサービスプロバイダーの伊雲谷eCloudvalleyと提携し、これまで人の手で集計していたデータが自動的にクラウドに集積され、鶏の状況をリアルタイムで把握することができるようになります。
科学的なアプローチで最適な飼育方法を見つけ出すことで、卵の品質を向上させ、さらに消費者のニーズにこたえることができると予想しています。
台湾国内の卵市場では、現在、高価格帯の卵は1個13~15元で販売、一般的な卵は1個4~5元で販売。
山水畜產はその中間の市場に位置し1個7~10元で販売。
良い卵にはお金をかけつつCP値にこだわる消費者層がターゲットになっています。
日系飲食店でも徐々に導入が広まりつつあるとか。まだまだ日本と比べると高いですが在台の日本人にとっては嬉しい話ですね。
Shipeeeでは食品を専門分野とした台湾進出を通信販売とオフライン販売の双方でご支援しております。ご質問がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。