数字で見る台湾の各種アルコール輸入量とトレンドの変化

財政部とIWSR(International Wine & Spirit Research)の市場リサーチ報告書を元に記載します。

・ワイン
財政部の統計によると、2020年ワインの輸入量は15万ケース減少。
輸入トップ5のうち、1位フランス産、2位スペイン産ともに減少、 
イタリア産は5位から4位へと上昇、20万ケース増加。
IWSRの報告では南アフリカNederburg(6,300ケース増、62.1%増)、チリCono Sur(6,100ケース増、29.9%増)、南アフリカObikwa(3,300ケース増、120%増)の輸入量が大きく成長。
台湾における輸入ワインブランドのトップ3は、フランス産Castel Freres(37,750ケース)、フランス産Cathedrale(32,000ケース)、チリCono Sur(26,500ケース)。

・シャンパン・スパークリングワイン
2020年の輸入量は19.82%増で、2025年にかけて7.6%の市場価値増加が予測されています。コロナウィルスにより高価格帯のシャンパンは若干減少しましたが、スパークリングワインは日常消費に影響なく伸びています。
財政部の統計によると、2020年のシャンパン・スパークリングワインの輸入量トップ3であるフランス、イタリア、スペインで、イタリア産の伸びが最も大きく34%増、約1万3000ケースの輸入増加。 フランス産 8,530 ケース(15%増)、スペイン産803 ケース(5%増)となりました。
IWSRの報告では、台湾におけるフランス産シャンパンの輸入ブランドトップ3は、Moet et Chandon(7000ケース)、Veuve Cliquot(3500ケース)、Dom Pérignon(1350ケース)。
スパークリングワインの上位3はイタリアRiunite(6,000ケース)、フランスC.F.G.V(4,000ケース)、イタリアGancia(3,000ケース)です。

・ブランデー 
2020年前半に前年比41%と大きく減少したが、2021年第1四半期、第2四半期には以前の水準に回復。
IWSRによると台灣菸酒公司が生産する玉山白蘭地(Taiwan Brandy/玉山ブランデー)は2020年に13,000ケースを販売。前年度比で1,000ケース減少するが、ブランデー市場では3位を維持。

2020年ブランデー輸入量TOP3
1位 Hennessy(61,100ケース、50.7%シェア)
2位 Martell(26,500ケース 16.0%シェア)
3位 Rémy Martin(8,450ケース 7.9%シェア)


・高粱酒(ガオリャン)
消費者の大多数が年配層のため、台湾酒造メーカーは若年層向けの開発中、特に金門酒造と台湾酒造は高付加価値を付けコレクター市場への進出に力を入れている。
IWSRによると金門高粱酒が175万ケースと市場独占、ウイスキーブランドJohnnie Walkerの6倍となりましたが、2020年には100億元売上額を下回りました。

・ビール
財政部の統計によると2020年ビール市場は37万ケース(1ケース9ℓ)とやや縮小気味。
輸入ビールは2,349万ケースから2,363万ケースへと増加、台湾国産ビールは3,847万から3,791万ケースへと減少。
IWSRによるとRTD(Ready to Drink購入後すぐに飲める飲料)販売割合は大きく下降(56.6%→ 52.8%)、RTD以外の販売に占める割合は大きく増加(43.4%→ 47.2% )。
ノンアルコールビールの輸入量は5,560から166,670ケースに増加し、Aleビール総量を上回りました。
台湾ビール市場の王者である台湾ビールは2020年供給量が15億5,600万ケース減少、キリンは53億8,300ケース増加、23万4000ケース減少したハイネケンを抜き2位となりました。
2020年ビール供給量TOP3
1位 台湾ビール(3,444.4百万ケース、55%シェア)
2位 キリン(888.9万ケース、15%シェア)
3位 Heineken(7,544万ケース 12%シェア)
>>過去記事:台湾ビールランキング https://shipeee.com/blogs/blog/220407

・RTD *缶チューハイや缶カクテル、ハイボール缶などのアルコール飲料
IWSRによると2020年に輸入量は約16万5千ケース、20.5%増加。
最近人気はサントリーのほろよいで2020年に47,000ケース、続いて氷結の35,000ケース。
2020年RTD輸入量TOP3
1位 ほろよい(45.7万ケース、シェア22.2%)。
2位 氷結(14.5万ケース、シェア16.0%)
3位 冰火Ice Fire 台湾メーカー保力達股份有限公司(11万ケース、シェア7.9%)

・ジン
財政部によると、2020年の台湾市場へのジン輸入量は約23,600ケース、34.9%も増加。IWSRによると、350〜675元の価格帯のジンが最も大きな伸びを示し、年間成長率は25.8%、約4,250ケース増加と報告されている。 さらに1,400〜4,000元の高価格帯のジンも1,000ケース増加しました。

2020年ジン輸入量TOP3
1位 Beefeater (9,000ケース、シェア22.2%)
2位 Gordons (6,500ケース、シェア16.0%),
3位 Tanqueray (3,210ケース、シェア7.9%)

・ラム酒
財務省によると、2020年のラム酒の輸入量は37.9%増で、約15,610ケース増加。
IWSRによると350〜675元の価格帯のラム酒の輸入は53.6%と最も増加し、約4,000ケース増加するという。

2020年ラム酒輸入ブランドTOP3
1位 Barcardi (10,160ケース、シェア42.3%)
2位 Pampero (1,500箱、シェア6.3%),
3位 Barceló (1,070箱、シェア4.5%)

・リキュール類
IWSRによると、2020年のリキュール類は約6%成長し、中でも750〜1050元の価格帯は約18%増と最も大きく成長。Bitters/Spirit Aperitifsなどのアペリティフ酒の輸入量が7,500ケースと100%増加。パーティードリンクの定番「Jägermeister/イエガーマイスター」は、2019年の6,600ケースから6,000ケースと、大幅増加。

2020年のリキュール輸入ブランドTOP3
1位 チョーヤ(22,500ケース、シェア25.6%)。
2位 Baileys(13,320ケース、シェア15.2%)。
3位 Jägermeister(12,600ケース、シェア14.3%)、

財務省やIWSRの市場リポートには日本酒が含まれていませんが、台湾はアメリカ、中国、韓国に次ぐ日本酒の輸出先です。
2019年7月に穀物醸造酒(日本酒が分類される)の輸入関税を40%から20%に引き下げ2020年、台湾向け日本酒輸出量は2,273,105ℓで、2019年の2,246,289ℓへとわずかに増加。から台湾における日本からの輸入酒1本あたりの平均価格は近年、年々上昇傾向にあり、2019年の152元(605円)から2020年には158元(629円)と4%近く上昇しました。
過去記事>>台湾における日本酒の趨勢 https://shipeee.com/blogs/blog/9


まとめるとワインの輸入量が7.5%減少したが、イタリア産のみ約37,700ケース増加。
イタリアン産スパークリングワインは約12,800ケース増加。
ブランデーの輸入量は111,800ケースと41%減、ジンとラムはそれぞれ35%から40%という高い成長率。
キリンビールの輸入量は約540ケースに増加し、ハイネケンを追い越し2位に。
RTDは、約20.5%増の約16万5千ケース。
ブランデー市場は激減し、輸入量は111,800ケース、41%減となったが、ジンとラムは逆の傾向を示し、それぞれ35%から40%という高い成長率を示しました。

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